Hildilid`s Night by Cheli Duran Ryan & Arnold Lobel
☆受賞歴☆
A Coldecott Honor Book
☆ストーリー☆
Hildilidという名の小母さんは、夜が大嫌い。なんとかして夜を退治して朝を取り戻そうとしています。夜に立ち向かおうとする発想が面白いと思いました。
☆読み聞かせるなら☆
7歳くらいから。
Naming Liberty by Jane Yolen & Jim Burke
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9780399242502 @紀伊国屋書店
☆受賞歴☆
A Coldecott Honor Book
☆ストーリー☆
同時代に、自由に対して強い憧れを持ち、そして大志をもって、それを叶えていく二つの物語が語られている絵本。一つはアメリカ独立を記念してフランスから送られた自由の女神像が、M. Edouard de Laboulayeによって企画され、Frederic Auguste Bartholdiによって製作されてアメリカに運ばれてくる過程で、もう一つはウクライナに住む家族が自由を求めてアメリカ大陸に渡ってくる物語。話がとてもダイナミックで、構成も見開き2ページに二つの物語が描かれています。
☆読み聞かせるなら☆
6歳くらいからとアマゾンレビューにあるけれど、もう少し10歳くらいでもいいと思います。もしくは、NYマンハッタンの入り口に立つ自由の女神を見てきた後にでも。
Nine days to Christmas; A Story of Mexico by Marie Hall Ets & Aurora Labastida
☆受賞歴☆
A Cadecott Medal Winner
☆ストーリー☆
メキシコでのクリスマス行事の話。メキシコではクリスマスの9日前からお祝いが始まります。それを Las Posadas といい、そこで、Pinataを子供たちで割ります。初めてこのお祭りに参加する女の子のCeciが、初めてピナータと買ってもらいます。すっごくお気に入りのピナータをみんなが楽しく割ろうとしますが、Ceciは悲しすぎてお祭りの輪に入っていくことができません。可愛しい女の子のとても優しく神聖なお話です。
☆読み聞かせるなら☆
6歳くらいから。話はとてもシンプルですが、文字は結構多めだと思いました。
Inch by Inch by Leo Lionn
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9781524766146 @紀伊国屋書店
☆受賞歴☆
A Caldecott Honor Book
☆ストーリー☆
ちょうどインチの長さの青虫が、苦境に立ってもなんとか切り抜けるお話。
もうだめだ!という瞬間があったとしても諦めるのではなく、なんとかその場を切り抜け、次に希望を託すという態度が個人的に好きなので、この青虫さんの知恵はとても素晴らしいなと思いました。スイミーやフレデリックの作品で知られているレオ・レオニーさんの作品です。
☆読み聞かせるなら☆
4歳くらいから。
The Snowy Day by Ezra Jack Keats
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9780670013258 @紀伊国屋書店
☆受賞歴☆
A Caldecott Winner
☆ストーリー☆
朝起きると、夜中に降っていた雪が積もっていることに気づいた男の子が、雪で遊ぶお話です。とてもシンプル。
☆読み聞かせるなら☆
The Book With No Pictures / えがない えほん by B.J. Novak
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9780141361796 @紀伊国屋書店
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784152097248 日本語翻訳版@紀伊国屋書店
☆受賞歴☆
New York Times Bestseller
☆ストーリー☆
絵本なのに絵がない。。。一見真面目そうに見える本ですが、内容も全くばかげています。大人が子供の読み聞かせてあげると、子供は大笑いすること間違いなしの本です。私の息子も、自分で読んだ後に、ママ読んでみて~と持ってきました。
☆読み聞かせるなら☆
4歳くらいから。
Baboushka and the Three Kings by Ruth Robbins & Nicolas Sidjakov
☆受賞歴☆
A Caldecott Honor Book
☆ストーリー☆
バボーシュカという小母さんから見たキリスト誕生物語。3人の賢者が道を尋ねにバボーシュカ小母さんの家に寄りました。バボーシュカも、小さな贈り物を持って彼らを追いかけますが結局見つけることはできません。しかし、彼女は毎年この時期になるとキリストに会おうと旅路に出るというお話です。キリストをともめる現代の話でもあります。
☆読み聞かせるなら☆
4歳くらいから。
Tom Tit Tot ; English folk tale illustrated by Evaline Ness
☆受賞歴☆
A Coldecott Honor Book
☆ストーリー☆
イギリスの昔話です。かわいそうな少女を小さい生き物が助け、助ける条件に自分の名前を当てさせるという物語。どこかで聞いたことのあるような話です。グリム童話にあるRumplestiltskin や Duffy and the Devilに共通のお話です。「名前」がいかに大切なものかということと、名前を知れば(相手がわかれば)怖いことなんてないということです。しかし、個人的には、見栄を張る母はわからなくもないとしても、妻にした後でこれしないと殺すっていう夫と、その後仲良くやっていけるのかしら、、と思ってしまった。もちろんテーマは別のところにある話なので、これは考えても意味はないのだけど。
☆読み聞かせるなら☆
4歳くらいから。
A Pocketful of Cricket by Rebecca Caudill & Evaline Ness
☆受賞歴☆
A Caldecott Honor Book
☆ストーリー☆
夏休み、家族が営む農場でクリケットを見つけた少年は、始業の日にコオロギをポケットに入れて学校に持って行ってしまいます。コオロギは羽をこすらせて音を出すので、先生やクラスメートにばれてしまいました。
私が感動したのは、外に逃がしなさいというだけはなく、少年にとって大切なコオロギだと理解すると、即、Show and Tell(アメリカでは自分のお気に入りを学校にもってきてクラスメートに紹介するという授業があります)に切り替えたところです。お気に入りのコオロギをもっていってしまう少年の気持ちも、さっと授業を切り替える先生の機転も素晴らしいと感じる作品です。
☆読み聞かせるなら☆
7歳くらいから。
On Market Street by Arnold Lobel & Anita Lobel
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9780688087456 @紀伊国屋書店
☆受賞歴☆
A Caldecott Honor Book
☆ストーリー☆
男の子がマーケット通りで買い物をしながらABCを学ぶ本。絵がとても素晴らしいです。ストーリを夫であるアーノルドが、絵を妻のアニタが描いた合作本です。アーノルドは、かえるくんとがまくんシリーズやどこんここぶたなどで日本でも知られている絵本作家さんです。
☆読み聞かせるなら☆
アマゾンレビューでは4歳からとありますが、3歳くらいからでもいいと思います。絵のインパクトが大きい本です。
Moja Means One ; Swahili Counting Book by Muriel Feelings & Tom Feelings
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9780140546620 @紀伊国屋書店
☆受賞歴☆
A Coldecott Honor Book
☆ストーリー☆
スワヒリ語の1から10までの数字の教科書でもあり、アフリカの生活の様子を紹介する本でもあります。
☆読み聞かせるなら☆
3歳くらいから。異文化を学ぶ良書の一つです。アマゾンでは3歳からとありますが、異文化を学ぶという点からみると、7、8歳で読むのもとてもいいと思います。
This is the Rope; A Story From the Great Migration by Jacqueline Woodson & James Ransome
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9780425288948 @紀伊国屋書店
☆受賞歴☆
特になし
作者のジャクリーンさんは、青少年の読書を通じての啓もう活動にいそしんでいる方でもあり、他にも良書を書いています。静かに心に響いてくる物語であることが彼女の作品の特徴だと思います。
☆ストーリー☆
夏の日、少女が、偶然目にとめた大きな木にぶら下がっているロープが、その少女とともに旅に出て、家族の歴史を紡いでいくお話。その少女は、作者の祖母で、サウスカロライナからニューヨークへ移住し、そこからロープとともに家族の物語が始まります。
☆読み聞かせるなら☆
5歳くらいから。
Each Kindness / ひとりひとりのやさしさ by Jaqueline Woodson & E.B. Lewis
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9780399246524 @紀伊国屋書店
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784776406143 日本語翻訳版@紀伊国屋書店
☆受賞歴☆
A CORETTA SCOTT KING HONOR
THE JANE ADDAMS PEACE AWARD
☆ストーリー☆
みすぼらしい姿の転校性が来た時、同級生たちはその姿ゆえにいじめます。その時、担任の先生が大切なことを話してくれました。自分とは違う子に対する態度、尊厳を優しく教えてくれる本です。
作者のジャクリーンさんは、the 2018-2019 National Ambassador for Young People`s Literature に選ばれており、青少年の読書を通じた啓もう活動にも取り組んでいる方です。
☆読み聞かせるなら☆
5歳からとアマゾンレビューにはありますが、これはアメリカの学校入学の年齢なので、日本だったら小学1年生からがいいと思います。
Thy Friend, Obadiah by Brinton Turkle
☆受賞歴☆
A Codecott Honor Medal
☆ストーリー☆
港町に住んでいるObadiah君の後ろから、いつもカモメが付いてくる。兄弟姉妹にからかわれて、彼はうんざりしていた。カモメに石を投げた日から、カモメが来なくなってしまった。
☆読み聞かせるなら☆
2歳くらいから。鳥が後ろからついてくるとどんな気持ちになるのか、親子で話しながら読むといいと思います。
Mary by Brian Wildsmith
https://www.amazon.co.jp/Mary-Brian-Wildsmith/dp/0802852319/ref=tmm_hrd_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1523880904&sr=1-1 @amazon.co.jp
☆受賞歴☆
特になし。
☆ストーリー☆
マリア様の生涯のお話。このマリア様のお話は、マリア様のご両親の話も出てきて、勉強になりました。この作者のキリスト教関連の絵本は、とても聖書に忠実で絵もキレイなので楽しめます。
☆読み聞かせるなら☆
4歳くらいから。