Locomotive by Brian Floca

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 ☆受賞歴☆

2014年コールデコット賞

2014年ロバード・Ｆ．シバート　オナー賞(Robert F. Sibert Honor)

ニューヨークタイムズ　ベストセラー

☆ストーリー☆

大陸横断鉄道ができ、米国東海岸から西海岸への移動が劇的に容易になりました。それまで6カ月かかっていた旅が、機関車のおかげで4日間に短縮されたのです。この絵本は、その機関車での旅の様子がよくわかります。ブレーキ係、機関士、火夫、車掌、売り子の様子、窓からの景色、駅での様子、食事のメニュー、ベッドやトイレを紹介し、機関車の仕組みのみならず、機関車がどのように東海岸から西海岸まで走ったかをとても細かく紹介しています。

☆感想☆

大陸横断鉄道が出来るまで、東海岸から西海岸への移動は、ホロ馬車か、南アメリカ大陸の選択を周るかパナマの細い海道（パナマ運河開通は大陸横断鉄道の開通後）を巡る船での旅で、6か月以上かかり、危険も伴うものでした。しかし、1832年リンカーン大統領が鉄道建設を決めると、機関車は、たった4日で東海岸から西海岸に着くことが出来るようになったのでした（全線完成は1869年5月10日）。劇的な変化です。この時代、機関車で旅する人たちは、今でいう「旅行」ではなく、家財道具を全て売り払って西に行く、という「移住」の旅でした。今は、カリフォルニアから東海岸主要都市までは、たいだい飛行機で5時間です（時差があるからプラス8時間として計算しないといけないけど）。ちなみに、Locomotive(蒸気機関車)の一般的に「SHE」で呼ばれています（Big Boy Locomotiveというのもあって混乱するんですけど）。

読み聞かせるなら：4歳から

1人で読むなら：小学1年生後期から（文字は多め）