Moses: When Harriet Tubman Let Her People to Freedom by Carole Boston Weatherford and Kadir Nelson
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☆受賞歴☆
Coldecotto Medal Winner
☆ストーリー☆
実話。奴隷として生まれ育ったHarriet Tubmanが、自分だけが南部へ売られると知った夜に家を抜けだし、自由の地へ逃れます。そして彼女は、奴隷に苦しむ家族や友人たちを助け出すために、再度、奴隷の地へ踏み入れ、彼らを自由の地へ導きます。題のMoses というのは、旧約聖書の出エジプト記の中で、モーセが奴隷として働かされていたイスラエル人をエジプトから救い出すことになぞられています。
☆感想☆
彼女が素晴らしいのは、一度自由の地へ逃れてから、再度、仲間の救出に向かうところでしょう。ただ感情の思うままに行動するのではなく、また単純な熱意でもなく、どうやったら彼らを助けられるのかを考えられる素晴らしい知恵も彼女はもっていました。彼女は逃れた後、その地でお金を貯め、知識を得、仲間を得て、仲間を救出するために何度も何度も奴隷たちの地へ自ら赴き、彼らを自由の地へ解放しました。彼女が使った手段はUnderground Railwayと呼ばれ、南部の奴隷がから北部に逃れるために使われた地下組織の総称です。300以上の奴隷が彼女に導かれ自由を得ました。彼女が導いだ道では誰一人脱落者はいなかったのだそうです。
☆読み聞かせるなら☆
小学2年生以上で十分だと思います。