I Just Don't Like the Sound of NO! by Julia Cook
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9781934490259←ここで買えます@紀伊国屋書店
☆受賞歴☆
特になし
☆ストーリー☆
子どもの要求に、親や先生が「ダメ」というとき、子供に「ダメ」を受け入れさせる方法の紹介。アメリカにおける子どもの育て方教本です。
☆感想☆
最初はびっくりしました。これがアメリカの教育方法なのです。日本だと、子供の要求に対して、「今度ね」と言ったして明確な回答を避けますが、アメリカだとはっきり「NO」と伝えます。そして、子供に、大人の「NO」を受け入れるように教育します。大人の「NO」に不満があっても、きちんと受け入れ、思うことがあるときは、あとで大人に尋ねる、というようにです。軍隊のようだ、と最初に思いましが、軍隊とは異なり、子どもはあとできちんと意見を聞くことができます。この本を読んだときは、子どもが大人の「NO」を完全に受け入れることに対して抵抗がありましたが、アメリカで子育てをしていると、この教育方法は合っているように感じています。その代り、大人もNOと答えたことに関して、きちんと説明でいないといけません。親や先生は、子供に対してルールや境界線をきちんと持つことが奨励されています。思えば、日本だと、社会全体で年配を尊敬するという文化がありますが、アメリカにはない、もしくは弱い、というのがこのような教育方法が生まれる一つの理由なのでしょう。
この本の著者のJulia Cookさんは、学校の教師でありカウンセラーでした。彼女は、生徒たちのお行儀を治すための教育的な本を30冊以上出版しています。
読み聞かせるなら:5歳くらいからでしょうか。親の「ダメよ」に、激しく抵抗するようになるちょっと前くらいが理想的です。