英語の絵本たち

英語の絵本も面白い。Caldecott賞、Notable Children bookを中心に選んでいます。興味があったら購入できるようにと各本にアマゾンと紀伊国屋書店のリンクを貼っていますがアフィリエイトはしていません。アメリカ在住。

The Old Woman Who Named Things by Cynthia Rylant

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The Old Woman Who Named Things: Cynthia Rylant, Kathryn Brown: 9780152021023: Amazon.com: Books←ここで買えます(米国アマゾン)

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☆受賞歴☆

特になし。

 でも、この作家さんは、賞の常連さん。

 

☆ストーリー☆

友人たちよりも長生きしてしまって一人ぼっちの老女は、持ち物に名前を付け始めます。彼女は、物は自分よりも長生きするはずだから。ある日、子犬が迷い込んできて、毎日来るようになりました。でも、彼女は犬に名前を付けません。自分より長生きしないかもしれないから。しかし、ぱたっと来なくなりました。名前をあげなかった犬だけど気になって仕方がない。とうとう彼女はのら犬センターに探しに出かけます。犬の名前を伝えないと探してくれないセンターで彼女はどう決心するのでしょう?

 

☆感想☆

日本アマゾンのこの本の書評に素晴らしい感想があったのでそのまま引用します。→『淡い色調の絵は、強くあろうとしながら心細さを抱えた主人公の姿をうまく描き出している。ただし、人は孤独でなくとも寂しいものだし、寂しいからといって孤独であるとは限らない。主人公は自分が内に抱えている孤独に無意識だ。しかし孤独とは、大切に心の奥に抱えておいて、掌で愛でることができるものである。寂しさがなにかによって埋められたとき、孤独を抱えているからこその豊かな人生がもう一度始まるのかもしれない。』

他の人たちもいっている通り、子供用絵本でありながら、老いと孤独がテーマになっているので大人の心にぐっと刺さる物語です。いくつになっても、人生は怖がっててはいけないのね。Cynthia Rylant氏の作品は、幅広くて脱帽です。

 

読み聞かせるなら:小学1年生から

1人で読むなら:小学2年生から